水害(その27)

時は9月に入り、稲刈がどんどん進んでいました。
当社で栽培している品種は
①つきあかり(早生品種:特別栽培米)
②たんじゅんコシヒカリ(中生品種:農薬・化学肥料を使用しない炭素循環型農法)
③コシヒカリ(中生品種:特別栽培米)
④ひゃくまん穀(晩生品種)
⑤もち米カグラモチ(晩生品種の後:特別栽培米)
⑥もち米新大正糯(晩生品種の後:特別栽培米)
以上、大きく分けて6品種あります。
もちろん、①から稲刈していくわけですが
水害により数時間(本当に何時間か分からない)ですが、ドロ水にしっかり浸かっていたわけで
その影響がどのように出るかは、刈ってみないと分からないのが現状でした。
8月5日にはある程度、稲の状態が見ることができましたが、
稲穂の穂にはドロがしっかりまとわり着き、黄色の稲穂ではなく、どす黒い稲穂になっていました。
しかしながら、楽観的に数時間であったので「大丈夫かな?」と考えていました。

   <8月4日の水位が上がっている状態>

   <8月5日の水位が下がった状態>

ところが・・・
①つきあかり、②たんじゅんコシヒカリ、③コシヒカリは「出穂期(しゅっすいき)」を迎えていた品種は
刈ってみると、白濁している米が多く、また、胴割れ(いわゆる割れ米)の程度が酷くありました。
④ひゃくまん穀、⑤もち米カグラモチ、⑥もち米新大正糯は「出穂期」を迎える前でしたので
穂にドロ水がかぶることは無かったので大丈夫でした。

とにかく、
①つきあかりは米穀格付け検査では「2等級」で、②③コシヒカリは「3等級」でした。
等級がうんぬんより、良い米をお客さんに届けられないという悔しさが募る中での稲刈作業は、つらいものでありました。【つづく】

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