水害(その19)

そのある場所とは、同じ町内にある「赤穂谷温泉」という温泉宿の田島家からでした。
同級生の子どもを持つということから、特に嫁同士が仲良くしていました。

時は8月13日。明後日は8月15日の「お盆」です。
早速現場に行ってみると…
温泉宿であるので敷地面積の広いこと広いこと…
そしてココは水害の在り方の違いにすぐ気づきました。
野村家などは「徐々に増水して浸水する水害」。
しかし赤穂谷温泉は、「山からの鉄砲水による、豪水が流れてくる破壊を伴う水害」でした。

更に災害補助に入って頂けるボランティアは、基本的に一般民家であり、事業所でもある
赤穂谷温泉にはボランティアさんが入っておらず、家族や親せきなどだけで
この広大な敷地面積を復旧させていました。
もちろん、その水害から収入はゼロです。
   
あまりにも広大な敷地面積と豪水による破壊を伴う家屋、進んでいない復旧作業を目の当たりにして・・・
「やばいなぁ~カビや腐り、臭いも出てくるだろうな~」と私は思いました。
私は自宅も完全には復旧していないし、稲の収穫も目の前にしていましたが
意を決し、赤穂谷温泉の復旧に乗り出すことにしました。

時は8月13日。明後日は「お盆」。
明日の8月14日しかない。
8月14日の人海戦術で最低限のできることをしようと考えました。
中の良いN氏に相談したら「え?本当に助けたいの?」と言われましたが
「助けたい」と応え、N氏からのSNS発信網で、その8月13日の内に発信してもらいました。
こんなお昼ごろから発信して「明日集まってください」って何人集まるかは苦しいだろうなぁとも考えていました。
集まって30人~50人というところかな・・・【つづく】

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