水害(その13)

さてさて、のむら農産では…
被害的には床上浸水10㎝程度でした(床下はないので・・・)
ダンボール等を多少廃棄することになりましたが、機器や商品に被害はありませんでした。
しかしながら・・・
ドロ水などの除去、清掃、消毒といった作業があり
8月5日から8月10日まで休業させていただきました。
作業については社員だけで全て行ってくださいまして、経営陣(野村家の人々)への配慮いただきました。
また、町内へ入っていけなかったことから、当店駐車場が災害支援物資の受け入れ先となっていましたので
その対応も社員スタッフが対応してくださいました。

そして、8月11日からは、とりあえずの店舗営業を再開をすることに決めました。
経営陣(野村家の人々)不在の中、加工業、販売業をスタートし始めました。
また、8月下旬からは稲刈がスタートすることから
父と営農担当スタッフは自宅作業は早々に切り上げ稲刈準備の方に回って頂きました。

会社的には、それほど大きな被害が無かったように思われますが・・・
実は、のちに水害による大問題が発生していることが分かってくるのです。
分かるのは9月の上旬、、、
大問題とは、コシヒカリをはじめとする収穫米の品質です。
圃場への浸水は稲穂の上まで上がりましたが、翌日には、ほとんどの圃場の稲が見えるまで排水されました。

< 8月4日の圃場の様子 >

< 8月5日の圃場の様子 >
しかしながら、このような稲がドロ水をかぶるような事態は初めての経験で、
コレがどのように影響するのかは収穫してみないと分からなかったのも事実でした。

当社では
早生(わせ)品種に、つきあかり
中生(なかて)品種に、こしひかり
晩生(おくて)品種に、ひゃくまん穀
晩生晩(おくておく)品種に、もち米(カグラモチ・新大正糯)
というように、苗を植える時期、稲を刈る時期をずらして栽培しています。
問題は「出穂期(しゅっすいき)」でした。
8月4日には、早生品種、中生品種には穂がではじめており、その穂にドロがかぶっていることに問題があったようです。
更に、農業用水が埋まってしまっており、圃場への出排水が出来ないところも多く、この点にも問題がありました。
これにより、早生品種、中生品種に、乳白障害、胴割れ障害が発生しました。
乳白障害とは、通常は黄色の玄米ですが、白濁した白い米になってしまう障害です。
また、胴割れ障害とは、名の通り、乾燥した米が割れてしまう障害です。
ひゃくまん穀ともち米には、ほぼ障害的なものは見受けられませんでしたが、
コシヒカリとつきあかりの品質は、とてもお客さんに喜んでいただけるようなレベルにはありませんでした。 【 つづく・・・ 】

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